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知らなかった!カルナバってこういうものだったんだ

カーワックスの話になると、よく耳にする単語に「カルナバ」があります。塗膜を保護して艶を出してくれる被膜の成分ですね。

でも、カルナバという単語は知っているけれどそれ以上のことは知らない、という方はかなり多いと思います。 カルナバをきちんと知っておくと、カーワックスを選ぶときなど参考になります。

ここでは、そのカルナバについて分かりやすく解説をしていきます。

カルナバってなに?

カーワックスに使われているカルナバとは「カルナバ蝋」のことで、植物系蝋の一種類です。

熱帯に多く生息している「カルナバ椰子」の葉から採取する樹脂を、カルナバ蝋といいます。

カルナバ椰子は乾季になると枯れてしまうことを防ぐために、大きくてたくさんある自らの葉に樹脂を分泌して、水分の蒸散を防ぎます。この樹脂が「カルナバ蝋」です。非常に硬く、融点温度が高いのが特徴です。

したがって、そのままではカーワックスとしては使えません。

カルナバ蝋はブラジル産の物が上質だといわれています。カルナバ蝋には等級があって、一般的には1級から5級まであるとされています。

等級が下がるにしたがって、色が濁ってくるので、カーワックスに使われているのは、3級までとされています。それ以下は、靴墨などに使われます。

カルナバ蝋の等級別を色で判別すると、1級→真っ白・2級→白っぽいクリーム色・3級→黄色・4級→茶色・5級黒っぽい茶色となります。一概には言えませんが市販ワックスの色が白ければ、いいカルナバを使っているという判断基準にはなります。

カーワックスの表示「カルナバ100%」はあり得ない

硬いカルナバ蝋は、そのままではカーワックスとしては成立しません。様々な添加剤や溶剤を使って、いったんドロドロの状態にしたものを缶にいれます。それが固まり、固型ワックスになります。

また作業性をよくするための添加剤として、シリコンなども入っています。したがって、製品に表示してある「カルナバ100%」は、あり得ません。

カルナバ100%だと。あの硬い樹脂だということになります。 つまり、製品から溶剤や各種添加剤を除いた部分が、その製品のカルナバ含有量になります。

一般的に量販店に流通している製品のカルナバ含有量は、3~5%程度といわれていて、実態ははっきりわからないということが現実のようですね。

石油系溶剤の功罪

カルナバ蝋をカーワックスにするときの溶剤は、ほとんどは石油系です。石油系溶剤を使う前までは、カーワックスは非常に生産効率が悪く高価なものでした。

石油系溶剤を使った現在の製法が確立したため、手ごろな価格で一般流通できるようになったことは、石油系溶剤の功の部分だといえます。

しかしこの溶剤の成分がワックス被膜の中に残り、時間が経つと酸化してしまうため、ワックス被膜の寿命がきます。

石油系の溶剤だから全部蒸発するんじゃないのか?」という疑問があると思います。

でも、ガソリンが手についた時のことを思い出してください。初めは揮発成分が蒸発するので冷たく感じますが、少しするとヌルヌルしたものが残ります。

これは石鹸で洗うか、高温で蒸発させるか、燃やすことでしか取れません。ワックス被膜に残った石油成分も同じなので、酸化してしまうのです。

これが罪の部分になります。

非石油系溶剤のワックスはないのか

カルナバ蝋自体は非常に酸化しづらく、耐久性のあるものです。したがって、石油系の溶剤を使わないで作ったワックスなら、当然ですが耐久性にも優れたものだといえますね。

でも、そんなカーワックスってあるのでしょうか?

あります。一般的に量販店などで流通している製品に比べると、そうとう高価なものですが、「Zymol(ザイモール)」というメーカーの製品です。

溶剤としてオレンジオイルやココナッツオイルなどを使っているため、蓋を開けるといい匂いがします。ちょっと美味しそうだと感じる人もいるでしょう。

どの製品にも一切石油系の溶剤を使っていないため、露天の駐車場でも数か月の耐久性があるといわれています。タワーパーキングだったら1年以上持ったという例もあります。

ザイモールは車の美を競いうコンクールでも、コンペティター御用達になっているほど、その仕上がりには定評があります。施工はちょっと手間がかかりますが、興味のある方は試してみるのもいいかもしれません。

製品には「カルナバ45%」などと、はっきり表示がありますから、信頼感も高いですね。

 

カルナバを知るとワックスの知らなかった部分や、興味のある部分のことが分かりますね。

石油系の溶剤に功罪があるとか、罪の部分の原因は被膜に残った石油成分が原因だとか、面白いです。

こんなことが分かると被膜が酸化劣化しないうちに、新しい被膜と入れ替えるため、最低でも月に一回程度のワックスがけをしよう、などという気持ちにもなります。

使いやすく上質な製品を選んで、上手に愛車のワックスがけをしてみませんか。

ライター: 編集部

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