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車の塗装は4層構造になっている

普段、何気なく洗車したりワックスをかけている車の塗装。いったいどんな構造をしているのかって、あまり考えたこともない人が多いと思います。

でも、塗装の構造を知っておくと、いろいろ役立つことも多いし、何よりも塗装のメンテナンスにかかわる知識も増えます。

そこで、塗装の構造について、分かりやすく解説をしていきます。

基本的には4層になっている車の塗装

車の塗装は基本的には4層構造です。

一番下が錆止めを目的にしています。電流をボディーに流して、電着塗料が満たされたプールに漬けて、塗料がくまなくボディーの隙間にも入っていくようにして、基本構造材である鉄を錆から守ってくれます。

二番目が下地で、色の部分がきれいに、滑らかに、均一に密着する役割を持っています。これなしでは、美しい肌を表現できません。大切な役割を持っています。

三番目が色を表現する部分です。高い抗酸化性がある樹脂に、顔料を入れて色を作られています。各塗料メーカーのノウハウがぎっしり詰まっている部分でもあります。

最後が塗膜を保護して色に深みを与え、高級感を演出するクリアー層です。クリアー塗装には、顔料のような酸化物質が全く入っていないので、塗膜を守ってくれる強い味方です。クリアーがなければ塗装の深みは演出できません、非常に大切なものです。

以上が塗装の構造と、各部の役割です。

え! 塗装に穴があるってほんとか?

実は塗装には穴があるという事実があります。

塗装の穴は塗料が乾くときに、溶剤が抜けていった痕だといわれています。ピンホールといっています。

では、なぜ穴から水が入って錆ないのか、不思議です。

錆びない理由は、塗装が4層になっているからです。 理由は下の層の穴と、全く同じ位置に穴があるということがないからです。

仮に、いくつか同じ位置にあったとしても、その上の層にも同じ位置に穴がなければ、下まで水が入ってくることはできません。このため、錆が出なないのです。

塗装に穴があるという証左になる現象として、廃品として積み上げられたスチール製のロッカーの表面に、ポツポツと錆が出ているのを見ることができます。

傷がついて下地の鉄板までいった錆とは明らかにちがい、錆びの大きさ割合に均一です。傷が原因んで錆びた場合、あのように均一な大きさではなくなります。

そして、大部分のスチールロッカーの塗装は、一層です。そのため、溶剤が抜けたピンホールから、錆が出てしまうのですね。

ソリッド塗装とメタリック塗装ってどう違うの?

車の塗装には、大きく分けて二通りあります。ソリッド塗装とメタリック塗装です。

ソリッド塗装とは、クリアー樹脂に色を表現する顔料を入れて作られたものです。これだけだと、やや耐久性が劣るので最終的にクリアー層でカバーしています。

メタリックはソリッドに金属粉を混入します。きれいに金属粉が塗膜の中で並ぶことが重要で、各塗料メーカーの技術の見せどころです。非常に美しい表情をした塗膜ができあがります

 これが上手くいかないと、金属粉が多く集まったところと、少なく集まったところが出てしまい、まるでトラザメの模様のようになってしまいます。

金属粉の代わりにマイカを混入したものを、パールマイカ塗装といって、これも非常にきれいな表情をした塗膜になります。

全ての塗装の最終コートは、クリアー層です。クリアー層がなければ、耐久性も深い艶も、高級感も期待できません。

さらに、磨きに出した時にプロの方たちが勝負できるのは、クリアー層の厚みの範囲でのことです。非常に微妙な作業になりますね。

また、私たち一般ユーザーが水垢を取ったり、汚れを取ったり、劣化した部分を削り取ったりできるのも、クリアー層の厚みの範囲だけです。

クリアー層を削り取ってしまうと、その部分の色が濃く見えてしまい、ムラのようになります。注意が必要ですね。

 

塗装というものは、このようにデリケートにできています。

日頃からクリアー層を削らなくても済むように、こまめな洗車やワックスがけ、コーティングによる保護などを心がけて、大切な塗装を守っていきましょう。

ライター: 編集部

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